阪神藤浪晋太郎投手(27)が、5回1安打5奪三振無失点の快投を見せた。要した球数は65球で、余力を残してマウンドを降りた。

2軍降格後5度目の登板。スタメン紹介時に「ピッチャー 藤浪」のアナウンスがあると、甲子園にはひときわ大きな拍手が起こった。

初回は1死二塁とピンチを作ったが、3番北村を捕邪飛、4番ウレーニャを空振り三振に仕留めた。

この日最速152キロを記録した直球と130キロ台中盤のカットボールを中心に組み立てた。初回先頭の立岡に安打を許した以外は無安打に抑える“スミ1安打”投球。四球は2つ出したが、いずれもフルカウントからで、大きな抜け球もなく制球は安定していた。

前々回は、13日ウエスタン・リーグのオリックス戦で5回7失点。前回22日の同中日戦では、3回で79球を要し、5奪三振ながら3安打3失点。6四球2暴投だった。2戦連続で苦しい登板が続いていたが、4月23日1軍DeNA戦以来の甲子園で、復調した姿を見せた。