オリックス山本が単独最多8勝を逃すも、投手3冠を維持した。7回を投げ、4安打無失点。初回無死二塁、4回1死一、三塁などのピンチを奪三振で切り抜け、効果的な計9奪三振だった。両リーグ単独トップとなる8勝目の権利を持って、救援陣に後を託した。

「途中からまっすぐの感覚もよくなっていって、どんどん押していくピッチングもできていました。ピンチの場面もしっかりと粘ることができましたし、ゲームを作れたところはよかったと思います」。球団恒例の「オリ姫デー」の初戦。告知ポスターではキュートなエプロン姿でオリ姫たちをキュンとさせる22歳が、マウンドではりりしさ全開でピンチを断った。

「8回の男」ヒギンスが打たれ、山本の8勝は消えた。ただ7勝、防御率1・90、108奪三振で3部門のトップに君臨する。東京五輪では先発も抑えも可能な右腕として、期待される。ハイスペックな切り札になる。