西武のドラフト2位ルーキー佐々木健投手(24)が、わずか3球で退場となった。この日が2度目の先発。オリックス先頭の福田への3球目が頭部をかすめ死球となった。これが危険球と見なされ、退場した。先発投手の打者1人での退場は史上初。あぜんとした表情で降板した佐々木は「このような形で、またいきなり1回でマウンドを降りることになり、チームの皆さま、ファンの皆さまに大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」と反省した。

緊急登板の渡辺勇太朗投手(20)はブルペンで十分な準備ができないまま3回4失点。継投でしのごうとするも、走者をためてクリーンアップにかえされる悪循環で失点を重ねた。辻発彦監督は「誤算だろう。あれで退場だもんね。調子いいと聞いていたので、すごい楽しみにしていたんだけど。ああいう形であまりにもちょっと残念です」。打線はオリックス山本を前に2点がやっと。9回に代打ブランドン内野手が平野佳から2号ソロを放つも届かなかった。

これで勝率5割での試合は10連敗。またしても大きな壁に阻まれ、貯金を逃した。辻監督は「首位を走っているオリックスの打線に対して、しっかり投げないとやっぱり打たれるということよ。逃げたら駄目。結局はこの打線は3、4番。問題はいかに1、2番を(塁に)出さないかということ。それを考えてやらないとね、明日は」と切り替えた。

 

▼西武先発の佐々木が1回、1番・福田への3球目が頭部への死球となり危険球退場。先発投手が打者2人で危険球退場は20年7月26日の藤平(楽天)まで過去10人(11度)が記録していたが、最初の打者に危険球退場は史上初めて。3球で退場も先発では最少投球数だった。救援投手を含めると、1人目の打者への危険球で退場は佐々木が24人目で、西武では08年9月23日の小野寺、13年9月18日のウィリアムスに次いで3人目。

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