ロッテのホセ・フローレス投手(32)が、逆転勝利を呼び込むパワーピッチングを見せた。

1点のリードを許した7回に4番手として登板。7回を3者凡退に切ると、8回も難なく2死を奪った。この日3安打の楽天鈴木大にも直球とスライダーで攻め、最後は一飛に抑えた。チームが8回裏に逆転し、自身の今季1勝目を手にした。

ベネズエラ出身の右腕は入団2年目で、ここまではビハインドでのリリーフ登板が多い。この日は150キロ台の直球がコーナーに決まり、力強く押し込んだ。2回無失点に、井口資仁監督(46)も「ああいうところで、しっかり抑えられるか点を取られるかでどっちかに転んでしまうので、その中でしっかり踏ん張って。2イニングが(味方の)ホームラン2本につながったと思います」と、流れを引き寄せた力投を高く評価していた。【金子真仁】