目を覆いたくなる光景だった。左足首の負傷から復活したソフトバンク千賀滉大投手(28)が、3回途中9安打、3四球、10失点の大炎上。プロ11年目で自己ワースト失点を喫し、マウンドを降りた。

1回、1死三塁から3番中村奨に左翼への適時二塁打を浴びて先制点を献上。2回は3者凡退に仕留めたが、3回は打者一巡の猛攻を受けて一挙に9失点。0-8の2死二、三塁で2番藤原に右中間への2点二塁打を浴びたところで、2番手の松本に交代した。

千賀は今季初登板だった4月6日の日本ハム戦(札幌ドーム)で患部を負傷。前半戦は絶望的と見られていたが、驚異的な回復で3カ月ぶりの1軍マウンドへ復帰した。巨人中川、巨人菅野が辞退した東京五輪の侍ジャパンにも追加招集されている。エースが復帰登板を果たしたが、試合を作れなかった。

▼ソフトバンク千賀が10失点。19年8月17日西武戦の9失点を上回る自己最多失点となった。1イニング9失点も前記西武戦(2回表)以来の自己ワーストタイ。ソフトバンクの投手が1試合10失点以上を記録したのは、18年4月25日西武戦のバンデンハーク(5回1/3、10失点)以来。

▼千賀は奪三振ゼロのまま降板。千賀が先発して三振を1個も奪えなかったのは、12年5月11日ロッテ戦(打者11人)以来2度目。

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