約5年ぶりに先発岸-炭谷のバッテリーが実現した。

楽天岸孝之投手は勝手知ったる女房にリードを委ねた。「年数はたっていますけど、自分の特徴は覚えているので任せました。久しぶりで懐かしい感じはありました」。西武時代の16年9月以来となるコンビネーションでブランクを感じさせず、オリックス打線を最少失点に抑えた。

序盤は持ち前の制球力がややばらついた。それも徐々に修正。4回は炭谷が構えた外角にずばり直球を投げ込んで、4番杉本と5番モヤを連続三振に切った。若月のソロには「ホームランはいただけなかったですね」と反省したが、これで4試合連続クオリティースタート(先発6回以上、自責3以下)をクリア。今季ビジターは自身4連敗中と苦しみ、この日も勝ちこそ付かなかったものの、先発の仕事を果たした。

炭谷は巨人からトレード移籍後、2日連続のフル出場。石井GM兼監督は「昨日の田中将のもそうですし、雰囲気のある配球をしてくれて、すごくいい仕事をしてくれている」と称賛。首位相手の3連戦を2勝1分けと負けなしで終え、3位ながら1位と2・5ゲーム差に付けてホームへ戻る。【鎌田良美】