日本ハム吉田輝星投手(20)が前半戦最後の2軍戦でプロ初セーブを挙げた。

イースタン・リーグDeNA戦(鎌ケ谷)で2点リードの7回から登板。7回は直球のみで投げ、8回からはフォークやカットボールも交えながら3回無失点、6奪三振。登板予定とセーブシチュエーションが「たまたま」重なったが、最速148キロの直球でグイグイ押すスタイルを貫いて試合を締めた。

前半戦は、もがいた。「ちょっといろいろ僕の中であったので…」。開幕6戦目の4月2日ロッテ戦で今季初先発も2回7失点(自責2)で黒星。以降は2軍での調整が続いたが、6月に背中の張りで実戦から3週間離れることもあった。

リハビリ中に投球フォームを見直し、ストロングポイントの直球も磨き直した。この日のように直球だけで1イニングを投げ切る課題も与えられる中で、試行錯誤しながら「自分の納得したボールがいった時は、絶対ぶっ飛ばされることはない」と自信も出てきた。

後半戦の巻き返しを期す。「まずはエキシビションマッチとかでチャンスをもらえるように。僕は勝手に狙っています」。虎視眈々(たんたん)と牙を研ぐ。