巨人阿部慎之助2軍監督(42)が、中大の後輩たちに金言を送った。昨年8月に行われた同カードでは、母校に7-20で大敗。この日は完勝を収めたものの、中大のリードオフマンを務めた中川拓紀内野手(4年)や140キロ台後半を連発する投手陣を評価。「いい選手も多いし、OBとしてはうれしい限り。今後もずっと強い中央でいて欲しいと思っています」とメッセージを送った。

主将でドラフト候補にも名前が挙がる古賀悠斗捕手(4年)については、「上位で指名されることは確実だろうから、見られる大変さって言うのを実感するだろうけど、そこはあまり意識しないでチームが勝つためということを全うしてほしいね」とコメント。中大時代にアマ球界で屈指の捕手と注目された先輩だからこその金言を授けた。

さらにコロナ禍での野球について、穏やかなトーンで続けた。「野球ができることだけで幸せに感じなきゃいけない。去年、甲子園などが中止になって野球が出来なかった子もたくさんいるだろうし。そういう思いもくんで大学生もやってほしいと思う。五輪、野球。できていること自体がすごいこと。大学生にもそういう気持ちを持ってやって欲しい」。【小早川宗一郎】