日本ハム栗山英樹監督(60)が13日、西武からトレードで新加入する木村文紀外野手(32)と佐藤龍世内野手(24)に最下位からの大逆襲を託した。

遠征先の福岡からオンラインで行われた入団会見に参加。冒頭で「ファイターズは今季、ファイターズらしさを出せずにきましたけど、とにかく後半は目いっぱいいくというところで、どうしてもチームに必要な選手たち。同じリーグで見ていましたけど、私を含めてチームの思いとしてどうしても来てほしいというのが、トレードという形になった」と経緯を説明。「我々が求めて来てもらったので、これからともに勝ちきれるようにしっかりやっていきます」と話した。

チームは前半戦の81試合で計46本塁打、248得点で12球団ワーストだった。長打力不足が課題の中で、最もパワーがある中田が後半戦は出場停止処分でいない中でスタートする。栗山監督は「同一リーグにこの時期に(トレード)というのは気になるところも正直ありますけど、それでも欲しかったという理由です」と、率直な思いを明かし、「今の野球はヒットを打たなければいけないけど、その中でホームランやツーベースだったりスリーベースという長打が絡まないとなかなか得点にならない。とにかくバットをしっかり振れるバッターが欲しいと球団にずっと僕は言っていたので。その中でもちろん2人には注目していましたし、まさかこっちもそういう思いが遂げられるとは思っていなかった。お願いだけはしている中で、個人的にですけど、僕はいい形でこの時期に決まってくれて本当によかったなと思います。とにかくもうちょっと時間がないのでね、早くチームのために力になってもらうしかない」と、大きな期待をかけた。