広島林晃汰内野手(20)が、球団歴代2位タイとなる連続打数安打記録「8」を打ち立てた。

7日の中日戦の第3打席から、1四球を挟み、連続安打で出塁を続けていた。8回先頭の第4打席では空振り三振で倒れ、記録が止まったが、72年山本浩二(当時の登録名は山本浩司)の球団記録に次ぐ偉業となった。99年の金本知憲らに並ぶ記録を伝え聞いた林は「えっ! 今初めて知りました。ほんまにですか」と目を丸くした。

2試合連続の猛打賞となる3安打3打点と爆発した。2回1死で右前打を放つと、6-5と1点差に迫られた5回無死二、三塁では、「追い込まれていたので何とか食らいついていった」と、中日岡田の141キロ直球を右中間よりの中前適時打でダメ押しの2点を奪った。6回1死一、三塁からは左翼戦への適時二塁打をマーク。「コースに逆らわずに対応することが出来た」と振り返った。

打撃復調への活路を見いだした。8月中旬から調子を落としていた。「(ボールに)手が出なくなったりして、おかしいなと思ってた」。不振からの脱却へ、これまで積み重ねてきた経験を頭の中で整理した。「1軍でも2軍でも、調子が悪い時は絶対あった。そういう時に何をしたのかなというのを考えました」。好調時の感覚を思い出したという。「今はとりあえずバットのヘッドを走らせることを意識してやってます」。9月に入り5試合連続ヒット&4試合連続マルチと、再び状態を上げてきた。

球団タイ記録となる6戦連発弾を放った鈴木誠の陰に隠れたが、林も偉業に肩を並べかけていた。【古財稜明】