東海大静岡翔洋中(静岡)は、ALL栃木(栃木)に1-2で惜敗し、初戦の2回戦で姿を消した。

先発のエース右腕・中野桜佑(おうすけ、3年)が力投。「ストレートで押せた。良いピッチングができたと思う」と、直球主体の投球で7回5安打2失点。しかし、背番号1の力投に打線が応えられなかった。 1、4、6回といずれも二塁打で得点圏に走者を進めたが、得点は、6回の内野ゴロの間に奪った1点だけだった。松下球真(きゅうま)主将(3年)は「打のチームとしてやってきて、この大きな舞台で1点しか取れたなかった。悔しい」と、唇をかんだ。

今大会は、コロナ禍の影響で3月の予定から半年間延期。寺崎裕紀監督(32)が「本来なら8月の全中(全国中学校軟式野球大会)で引退。全員のモチベーションを保つことが大変だった」と明かすなど、調整は難航した。それでも松下主将を中心に再びまとまり、全国を戦い抜いた。同監督は「選抜チーム相手によく戦ったと思う」とナインをねぎらい、松下も「いろいろあったけど、最後は一丸となって戦えて良かった」と顔を上げた。