首位ロッテが逆転負けで3カ月ぶりの3連敗を記録した。二木が、先発では今季自己最短タイの4回KO。3点リードの3回に西武岸に2ラン、2点リードの4回には中村にソロと2発を食らい、被本塁打はリーグワーストの21本を数えた。長い回を投げることを期待して送り出した井口監督は「先発としてゲームをつくれなかったってことですね」と厳しかった。

打線は6回以外、毎回得点圏に走者を進めながら14残塁。2打点を挙げた安田も、2回1死満塁で低めの変化球に手を出して空振り三振。8回2死一、二塁では二ゴロに倒れた。同監督は「あそこで何とか1点取らなきゃねってところです。(4回のソロ)本塁打より、その前の満塁で何とかしてほしかった」と、ここぞの1本が出なかったことに注文を付けた。

2分けを挟んでの3連敗は6月24日以来だが、3試合で3連敗したのは、5連敗スタートした開幕時以来半年ぶり。連敗しないこと、終盤で粘ることが今季の強さの象徴だった。マジック点灯も足踏み状態。試練の時を迎えている。

一方で明るい材料もある。安田が1回に、チームとして29イニングぶりの適時打を放った。初回の得点は7試合ぶりだった。和田はリーグトップタイの24盗塁を記録し、首痛で離脱していた唐川は6月10日以来の1軍マウンドに復帰。20打席以上快音なしだった藤原には最後の打席で安打が出た。「明日につながればいいですけどね」。2位オリックスとは依然2・5ゲーム差。4連敗はできない。

▽ロッテ二木(2被弾含む4回4失点で勝敗付かず)「味方が初回から点を取ってくれて、いい流れをつくってくれたんですが、このような展開にしてしまい申し訳ないです」