阪神岩田稔の担当スカウトで投手コーチも務めた山口高志氏(71=関大アドバイザリースタッフ)も奮闘をねぎらった。

引退報告の電話を受け「満足したか」と聞いたという。「『もうやりきりました』と明るい声で言ってくれた。それがうれしかった」。1型糖尿病を抱えたが、ドラフト前に山口氏は岩田の主治医に電話で病状を確認。「注射して管理できれば一般と変わらない」とお墨付きを得て指名にこぎつけた。「食事会場で注射を打つタイミングが狂って、発作が出たりもあった」。不屈の闘志で60勝。「やってくれると思っていた」とたたえた。