セ、パ両リーグは6日、9月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、野手部門で鈴木誠也外野手(27)、投手部門で床田寛樹投手(26)と、広島の同学年コンビでダブル受賞を果たした。同時受賞は06年7月の黒田博樹、栗原健太が獲得して以来、15年ぶりの快挙となった。

鈴木誠は初受賞した7、8月度から2カ月連続での受賞だ。球団個人では、11年の8月と9月に選出された栗原健太以来、10年ぶり。9月序盤にはプロ野球記録にあと1試合に迫る6戦連発を記録するなど、暴れ回った。打率3割8分1厘で、自身月間最多の13本塁打を放ち、22打点だった。主砲は「今回は9月でしっかり結果を出せたというのは自信になりました。僕自身が1カ月ずっと続くってことがなかったので、こういう賞いただけてうれしいです」とコメントした。

床田は5年目にして初受賞となった。前半戦わずか1勝だった左腕は、後半戦で躍動。9月は4試合に先発し、プロ初完封を含む3勝1敗、防御率0・93と圧巻の数字を残した。左腕は「正直取れると思っていなかったので、びっくりしています。完封がすごくよかったなと思います」と充実の表情で振り返った。

今季は床田が先発した試合で、鈴木誠が援護する場面が目立つ。46打数16安打で、打率3割4分8厘、4本塁打、9打点。左腕は「毎試合打ってくれるので、最近は試合前にも「今日も頼むで」みたいな感じで言っていたら本当に打ってくれる。同学年ですけど頼もしい」と感謝。鈴木誠は「全員の投手もですけど、『援護したいな』と思って打席に入っている。カープから2人選んでもらったのはすごくうれしいことです」と喜んだ。【古財稜明】