広島の高卒ルーキー小林樹斗投手(18)が、デビュー戦で大器の片りんをみせた。

智弁和歌山から昨年にドラフト4位で入団した右腕が、今季最終戦のヤクルト戦にプロ初登板初先発。自己最速タイの最速152キロの直球を軸に多彩な変化球を操り、2回まで完全投球。3、4回でヤクルト打線につかまり、結果は4回途中6失点。プロ初勝利はお預けとなった。だが、山田から1三振、村上からは2三振を奪うなど、毎回の6奪三振と存在感を示した。

小林は「結果的に6失点してしまったので、いいとは言えない。いい部分と悪い部分が出たので、来年にしっかり生かしたい」と前を向いた。佐々岡監督は「1、2回と立ち上がりはいい球を投げていた。楽しみなのは本当に間違いない。来年への次の1歩になればと思う」と期待を寄せた。