西武は3日、来季のコーチ陣容を発表した。6年目を迎える辻発彦監督のもと、松井稼頭央2軍監督がヘッドコーチ、ソフトバンクから平石洋介氏が打撃コーチとしてそれぞれ入閣。2軍監督には西口文也投手コーチが就任した。

来季現役19年目を迎える左腕、内海哲也投手は兼任コーチとして臨む。またコーチ陣を2軍と3軍統合することで、ファームで総合的に育成。新体制で3年ぶりリーグV奪還を目指す。

オンラインで取材に応じた渡辺久信GMは「今シーズンみててもなかなかうまく機能してない部分あった」と大幅に入れ替えた。チームは最終的に42年ぶりの最下位で終えた。松井ヘッドには「ヘッドコーチは大事なポジション。監督とのつなぎ役、作戦面、うまくチームをマネジメントする意味でも重要なポジションだと思っていますので、監督とタッグを組んで、今年沈んだチームをV字回復するために松井コーチをヘッドにおきました」と期待を込めた。

外部から楽天で監督経験のある平石打撃コーチを招聘(しょうへい)。ここ2年影を潜めた打撃の改善が急務となっている。「技術指導はもちろんですし、監督経験者でもありますから、チーム全体をある程度見られる存在。彼の人間力ですね、そういう部分に期待したいと思います」。

また来季19年目の内海がコーチ兼任となり「兼任なので選手としても戦力として考えている。ああいうベテランが間隔をおいてでも1軍の戦力になれば1軍の方も助かると思います」と戦力として評価。その上で兼任コーチを託した。「彼の野球に対するアプローチの仕方はすごいところがある。見習うべき点はたくさんあるので、あそこまで長く野球をできる秘訣(ひけつ)は何だと、それはみていれば分かると思うので、そういうところをすごく期待してのことです」と、選手であると同時に指導者としての道筋を示した。