阪神が10日、甲子園で2週間に及ぶ秋季練習を開始した。初日は全体練習を行わず、首脳陣と選手、スタッフでミーティングを実施し、自主練習。11日からは野手を甲子園、投手を鳴尾浜に分離することになり、矢野監督は「人数もちょっと多いし、近いところに2つ球場あるんやから、分かれてやるっていうのもいい」と説明。1、2軍の振り分けはあっても投手、野手を分離した秋季練習は阪神では珍しい。
分離にはさまざまなメリットがある。その1つが首脳陣の情報共有だ。1、2軍の垣根を越えて同一部門のコーチが集まって指導方針をすり合わせる。指揮官は「コーチも1軍、2軍重なってやれるのもある意味プラス。(2軍監督の)平田さんとオレがどっちかは、その時によって」と自身は約4キロ離れた2球場を行き来する考えだ。
最大の利点は若手への刺激だ。「まだまだ磨けば光るような選手がたくさんいる。どんどん刺激を与える」と補足。野手では成長株の1年目の高寺、2年目の遠藤らが、主力と汗を流すことで成長を促せるわけだ。来春キャンプメンバー振り分けの判断材料にもなる。
この日からCSファイナルがスタート。神宮ではリーグ王者のヤクルトが巨人に快勝した。12球団最多の77勝を挙げながら、リーグ優勝を逃し、ポストシーズンも早々に敗れた矢野虎。この悔しさを来季にぶつけるために、17年ぶりV奪還の準備を甲子園、鳴尾浜で開始する。【桝井聡】



