15年のドラフト1位右腕が、来季こそ先発ローテーション争いに割って入る。巨人桜井俊貴投手(28)が9日、都内の球団事務所で契約更改交渉を行い、10%ダウンの年俸2160万円で契約を更改した。

今季は29試合すべて中継ぎで登板し、1勝0敗、防御率5・40。春季キャンプから先発ローテ入りを目標に掲げていたが、不完全燃焼の1年に終わった。交渉の場では、球団から「敗戦処理で収まる投手ではない」と期待の言葉をもらい「来年こそやり返さないといけないと思いました。先発ローテーションに入って中継ぎの人を楽にさせたい」と決意を新たにした。

今オフは長いイニングを投げられるよう、体力強化にも努める。「中継ぎを経験して苦しい面もあったので、長い回を投げられる投手になれるように。ただ走るんじゃなくて心肺機能、瞬発力、いろんなメニューをやっていこうと考えています。先発ローテーションに入って、勝てる投手を目指してやっていきたい」。今季の経験と悔しさを、飛躍の肥やしにすると誓った。(金額は推定)