阪神85年日本一の4番でOBの掛布雅之氏(66)が、阪神電鉄社内のポスト「HANSHIN LEGEND TELLER」(ハンシン・レジェンド・テラー)を今年で退任することが14日、分かった。

昨年1月に球団の親会社である阪神電鉄に招かれた。肩書には「阪神の伝説を語る人」の意味が込められ、卓越した野球理論と親しみやすい解説で野球の語り手として関西財界とのパイプ役や、本社内でのアドバイザー的な役割を任されていた。

だが、この2シーズンはコロナ禍のため、無観客試合や入場制限などが続き、なかなか業務をすることもできなかった。来季も状況が不透明であることから電鉄側と話し合い退任となった。

掛布氏は3度の本塁打王に輝くなど阪神の主砲として一時代を形成。88年の引退後は解説者を務め、13年オフにGM付育成&打撃コーディネーターとして古巣復帰した。16年から2年間は2軍監督。17年オフからオーナー付シニアエグゼクティブアドバイザーを務め、19年10月末に契約満了で阪神球団を退団していた。