日本ハムから戦力外通告を受けた村田透投手(36)が16日、日本ハムの2軍施設の鎌ケ谷スタジアムで自主トレを行った。キャッチボール、ランニングなどで汗を流し「声を掛けてもらえることを待ちながら、来シーズンに向け、しっかり動けるように準備しています」と話した。

現役続行に向け、8日の12球団合同トライアウトを受けた。持ち味のリズムの良さと打者の手前でボールを動かしながら、コーナーを丁寧に攻める投球を披露。元楽天のフェルナンドをスライダーで見逃し三振、中日武田は左翼へのポテンヒット、元楽天の中村は遊撃内野安打だった。

トライアウトから8日が経過。現在はオファーを待ちながら、3勤1休のペースで自主トレを継続する。今季は開幕1軍入りし、8試合の登板で0勝0敗、防御率9・31。シーズンで見えた課題から、投球フォームの修正と投球の原点の速球を磨くことをテーマに置く。

「本当に悔しいシーズンだったので、もう1度、一から鍛え直していこうと思って、トレーニングしています」

ハングリー精神の持ち主で、10年に巨人を退団後、11年から6年間、米国でプレー。15年には大リーグのインディアンスでメジャー初登板初先発した。現状では来季の去就は未定だが、さらなるレベルアップを目指し、黙々とトレーニングを続ける。【久保賢吾】