広島大瀬良大地投手(30)が「柔」と「剛」を兼ね備えたフォームに取り組んでいる。

今季は下半身と上半身をひねるフォームで2年ぶりの2桁勝利をマーク。右ふくらはぎ痛による離脱はあったものの、手応えはあった。

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今オフ、昨オフから制限していた上半身のウエートトレーニングを再開した。「上半身の筋力がめちゃくちゃ落ちているので、再開して衝撃を受けています」。今季中は昨年の右肘クリーニング手術による負担減、さらにフォームにしなやかさを出すため封印してきた。下半身からの連動性が体に染みつき、好結果につながった。今オフはしなやかさを残しつつ、筋トレ再開で力強さも求めていく。「体に無理なく、強くて、ある程度スピードのある球を投げられるんじゃないかなと。長くやるためにはそういうところを意識してやっていかないといけない」。新フォームの精度をさらに上げていく。

今季取得したFA権は行使せず、広島と3年契約を交わした。新選手会長に就任し、森下、九里とともに、4年連続開幕投手を争う。「タイトルは取れたらいいなと思います。その分、チームにもいい影響がある。取れるタイトル、全部取れたら」。力強さを加えた新フォームで、貪欲に結果を求める。