“裸”でプロの心得を説いた。日本ハム伊藤大海投手(24)が14日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で自主トレを実施。同地で合同自主トレを行う新人たちには、寮内の風呂場で「この時期は無理しない方がいい」とアドバイスを送ったことを明かした。

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後輩に“包み隠す”ものは何もない。2年目の伊藤は「この前、お風呂で会った新人何人かに『この時期は、まだ無理しない方がいいよ』って話しました」と、“裸”でプロの心得を伝えたことを明かした。

この日も鎌ケ谷で自主トレを実施。合間には、同地で合同自主トレを行う新人たちのキャッチボールなどを、じっくりと観察した。身長194センチのドラフト1位達孝太投手(17=天理)や、185センチ、97キロの同2位有薗直輝内野手(18=千葉学芸)など体格の大きい選手が多く「みんな大きいですよね。しっかり意識を高く持って、練習しているなと思って見ていました」と印象を話した。

1年目から10勝を挙げた伊藤には、ドラフト5位畔柳(くろやなぎ)亨丞投手(18=中京大中京)や、同8位の北山亘基投手(23=京産大)らから「変化球を教えてもらいたい」、「趣味が同じ釣りなので話をしたい」などと声が上がっていたが、初対面のあいさつ以来、特に交流がないまま入寮から1週間が経過。伊藤は「ためらいがあるんですかね」と苦笑いしたが、そんな中での“裸の付き合い”は打ち解けるきっかけになるかもしれない。

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以前から「先輩後輩という関係性を作るのは好きじゃないので、普通に接してきてほしい」と、いつでもウエルカムな姿勢を示している。「今は寮で1人ですし、結構暇なので(笑い)。気軽に、どんどん来てもらって大丈夫なんですけどね」。先陣を切って、伊藤の元を訪れる新人は、どの選手になるか。【小林憲治】