BIGBOSSを意識せず平常心で迎え撃つ。西武辻監督は29日からの日本ハム3連戦(札幌ドーム)へ“小ボケ”を交え、口滑らかに抱負を語った。

「いいよ。BIGBOXは…。BIGBOSSか。BIGBOXは高田馬場じゃんか」

西武鉄道が所有し、東京・高田馬場駅にある商業施設の名前を挙げて、笑いを誘った。27日のオリックス戦では6点差をはね返す逆転勝ち。チームはいい雰囲気があるだけに指揮官の言葉にも余裕と自信がある。「うちは(新庄監督を)意識しないです。いい形で勝っているので、この気持ちを忘れず、その1試合に全力で投手も野手もやっていくだけです」と続けた。

心強い男も帰ってくる。オフに右足首を手術し、2軍で調整していた平良が、このカードから1軍に合流する。イースタン・リーグでは20日DeNA戦、25日楽天戦とアウト3個をすべて三振で取った。慎重に回復に努めてきたため、開幕こそ回避したが、もう万全だ。昨季は日本記録となる39試合連続無失点をマークするなど防御率0・90の20セーブ。自慢の打線は好調で、そこに終盤のマウンドを信頼して任せられる男が戻れば、チーム力はぐっと増してくる。【上田悠太】