広島ドラフト6位の末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)がプロ初本塁打を放った。

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1-1の5回1死で中日先発笠原祥太郎投手(27)と対戦。カウント1ボールから低めの129キロのカットボールを強振した。快音とともに放たれた白球は大きな弧を描いて、左中間席最前列に吸い込まれた。プロ第1号のソロで、勝ち越しに成功した。

「前の回に追いつかれたので、なんとか塁に出てチャンスをつくろうと思って打ちにいった結果、ホームランになって良かったです」。ベンチ前ではナインに頭をたたかれ、手荒い祝福を受けた。

カブスに移籍した鈴木誠也外野手(27)の穴を埋める存在として期待されるルーキー。開幕戦のDeNA戦(横浜)では、4打数3安打1打点の活躍でヒーローに選ばれた。プロ21打席目で待望の1発。名古屋のファンにパワーを見せつけた。これで出場6試合連続安打。オープン戦は打率1割7分7厘と苦しんだ。しかし「悪いところは全部出た」と笑って切り替えるところが、背番号52の強さ。この打席を終え、打率は3割5分まで上昇。シーズンに入り勝負強さを発揮している。