阪神自慢のブルペン陣が、5月の空にはためいた。ガンケル降板後、6回から5人で無失点リリーフ。ヤクルトとの我慢くらべを制した。

6回、渡辺は1死一、二塁を招いたが、途中救援した浜地が火消し。7回からは必勝トリオの登場だ。アルカンタラは最速153キロの剛球で危なげなく蹴散らした。8試合連続無失点の右腕は「ゼロで回ってきたバトンをつなぐことができてよかったよ」。

8回は22歳の若きセットアッパー湯浅。2番青木から一番の難所だった主軸を抑えて、これで7試合無失点。「いい流れを持って来られるようにしようと思っていた。(島田)海吏さん(の好守)にも助けられました」。

そして最後は岩崎だ。1安打を浴びたが、打者4人で抑えた。無失点リレーを完結させ、同点のまま9回裏のサヨナラ劇をお膳立てした。「勝つことができてよかったです」とお決まりの一言も頼もしい。大きいマゴイの風格で、連続試合無失点を10に伸ばした。

必勝リレーの3人は5月初登板だった。「もう本当に頼もしく、ね。浜地、湯浅、ナベ(渡辺)も。みんな向かっていく気持ちを強く持っている。自信を持って送り出しています。投手陣が本当に粘ってくれた」。矢野監督の信頼度は、屋根より高い。【柏原誠】

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