2位ソフトバンクが9回に一挙5得点を奪う逆転劇で、連敗を3で止めた。首位楽天が敗れたため、3ゲーム差に接近。藤本博史監督(58)は「今日勝ったというのはすごく大きいですよね」と胸をなで下ろした。

1点先制された直後の9回に西武の守護神平良を攻略した。先頭から四死球でつなぎ、一、二塁。それまで与座の前に3打席凡退だった柳田が「必死にバットに当てにいきました」と156キロ直球を右前に運び、同点打とした。直後に勝ち越し打で続いたグラシアルは「チャンスでの大事な打席だったから集中したよ。しっかりコンタクトができた」と胸を張った。平良から得点したのは、19年9月12日以来、25試合ぶり。敵失に今宮のスクイズでも加点し、天敵に土を付けた。

先発の東浜は7回無失点。地元沖縄で5勝目をプレゼントすることはできなかったが、最終回に打線が意地を見せた。「東浜はええピッチングしとったからね。なんとか先に点を取って勝ちを付けてあげたかった」。藤本監督は残念がったが、右腕の力投が勝利を呼び込んだのは間違いない。

これで沖縄では21年から3連勝。18日の同戦も、同じ沖縄セルラースタジアム那覇で開催される。相手先発はルーキー左腕の隅田。ここまで2試合で防御率1・42と抑え込まれているが、指揮官は「いい投手ですけど、先に点を取ったらいい形で野球ができる」と力強く語った。【只松憲】

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