右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷で離脱中の巨人坂本勇人内野手(33)が25日ぶりに実戦復帰した。3軍のテイエステック戦で「3番・指名打者」に名を連ねた。

第1打席は1回2死走者なしから遊ゴロ。第2打席は4回先頭で二飛に倒れた。

5回に代打を送られた後、取材に応じ「打席の感覚は良くなかったけど、1歩前進したことはよかった」と第一声。DHとして実戦復帰した意図について「できるだけピッチャーの球を見る期間を(置かずに)なるべく短くしたかった」と説明した。

右膝の状態については「打つことに関してはそこまで気にすることなくできている」。一方で守備は「1軍のショートというポジションで動けるまでは、もう少しかかるかなというのが正直なところ」と語った。

ファームでは現在、制限をかけながら守備練習を行っていると言い、「試合の中でショートというポジションで5、6割では、チームに迷惑をかけてしまいますし、そこの難しさは自分でも感じている」と話した。

守備で試合に出場するめどを聞かれると「まだ話していない。打席に立ったから次、守備に復帰、守備に就くという感じではない」と答えた。

1軍復帰への展望については「1日でも早く戻りたい」と話す一方で、「ここまで時間をもらっている。中途半端にだけは戻りたくない。しっかりと自分の中でいけるなという状況になってからだと思う。焦りながらも慎重にと正直、思っている」と率直に明かした。

坂本は4月30日の阪神戦(東京ドーム)の守備で負傷し、5月1日に出場選手登録を抹消。その後はファームで調整を続けてきた。すでにノックも受け、19日にはフリー打撃も再開しており、順調に回復している。【三須一紀】