日本ハム宮西尚生投手(37)が2番手で5回に登板したが、打球が直撃するアクシデントで緊急降板した。5回2死二、三塁の場面でDeNA知野直人内野手(23)の詰まった打球が、左前腕に直撃した後に胸付近にも当たった。トレーナーや多田野数人2軍投手コーチ(42)がマウンドに駆けつけ、治療のため三塁側ベンチへ引き揚げたが、そのまま降板となった。

この日は3回終わりに雨天のため、試合が一時中断。ぬかるむマウンドでの登板となった。宮西は打球が直撃する前もバランスを崩す場面があり、左足を気にしながら投球を続けていた。左前腕は打撲のような症状とみられ、試合後に木田優夫2軍監督(53)は「明日になってみないと分からない。(左)足も滑ったみたい。そこも明日、確認して慎重に見ていきたい」と話した。

宮西は6月1日に出場選手登録を抹消され、この日が2軍戦では今季初登板だった。新庄剛志監督(50)は1日広島戦(マツダスタジアム)の試合後に、宮西について「前々回も前回も、あんまり良くなかったから。あとは、宮西君にしてほしいことは、スライダーの曲がりがちょっと早い。もっともっと、彼がやってきたバッター寄りでクッと曲がる変化球をBOSS組(2軍)でもう1回、やってもらいたい。みんなが挑戦をする年なんで。誰であろうが、実績とか関係なし」と、無期限で再調整をさせる考えを明かしていた。

宮西は今季、5月21日西武戦(札幌ドーム)で史上8人目の通算800試合登板を達成。1軍では20試合に登板し0勝2敗、1セーブ、5ホールド、防御率5・00という成績だった。