ソフトバンク野村大樹内野手(21)が勝負強さを発揮し、今季初打点となる決勝打を放った。

初回2死満塁で、オリックス宮城のカーブを中前に運んだ。「(カーブは)全然、待ってなかった。頭にもなかったです。相手がミスをしていたので、そういうところでつけ込んで点を取れると、チームも乗っていける」と振り返った。

昨年2軍で指導した藤本博史監督(58)は、就任直後から何度も名前を挙げて期待をかけていた。キャンプ、オープン戦では勝負強い打撃でアピールし「代打の切り札」として開幕1軍をつかんだ。だがなかなか出場機会がなく、4月上旬に2軍落ち。「2軍で打って打ってアピールするしかないと思っていた。腐らずにやろうと思っていました」と、ファームで牙を研いだ。

離脱者が増えた状況で巡ってきたチャンスを生かし、殊勲の一打でチームを救った。藤本監督は「今、若い選手がチャンスなんで。そこでしっかり、野村大樹にしてもリチャードにしてもいい活躍をしてくれた。今後に生きてくるんじゃないかなと思います」と評価した。

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