日本ハム佐藤龍世内野手(25)が土壇場でノーヒットノーランを阻止した。

打線はオリックスのドラフト1位椋木蓮投手(22)の前に9回2死まで無安打無得点。ここで代打で登場した佐藤が、追い込まれながらも中前打を放って意地を見せた。「(追い込まれてからは)センター方向を意識して、どんな球にも対応できると思っていました。(ベンチの雰囲気は)勝ったかな? と思ったくらい盛り上がっていました」と、振り返った。

BIGBOSSこと新庄剛志監督(50)から春季キャンプ中に、2ストライク後の打撃に強いことから「ペッパー師匠」の愛称を付けられていた今季、開幕1軍入りを果たし、開幕スタメンも勝ち取ったが無安打のまま4月4日に2軍降格。以降は昇格を果たせないまま2軍でもがいたが、この日は「特例2022」の適用で約3カ月ぶりに昇格し、大仕事を果たした。打席では「どっちみちニュースになるな」と思っていたという。偉業阻止に「ニュースでしょ!! これは」。しかも待望の今季初安打となり、「それはでかいっすね、完全に。今シーズン、1本もヒット出ていなかったので、よかったっす。いろんな意味で」と、今後の巻き返しを誓っていた。