敗色が濃くなっていたロッテが、ブランドン・レアード内野手(34)のひと振りでひっくり返し、連敗を3で止めた。

7回まで西武与座にチームが2安打に抑えられ、8回から2番手水上に交代。レアードは1死二塁の同点機に代打で登場すると、ボールを3つ選んだ。4球目、スライダーが甘く入ってきたのが見えた。

「スライダーももちろん頭に入れながら、高めの球に目付けをして、失投が来るという気持ちの中で反応することができたよ」

4球目を迷わず振り抜くと、完璧な弾道が左翼席中段に飛び込んだ。逆転15号2ラン。打席に入る前、先発で好投した小島に「1本ちょうだい」とねだられ、白星がつかずとも奮闘してきた左腕に“ご褒美弾”をプレゼントした。

レアードはカウント3-0からも狙ってくる打者だ。井口資仁監督(47)は「ああいう自分の有利なカウントからしっかりと振れたのが大きい」とし「そこ(3-0)で打ってもなかなか前に飛ばせてなかったんですけど、今日はしっかりとねらい球を絞って打てたと思います」と、値千金の1発をたたえていた。【金子真仁】

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