ロッテが8回の大ピンチを最少失点でしのぎ、逆転勝利へつなげた。

ゲレーロが離脱後、必勝リレーの8回に苦しんでいる。前日17日は8回に唐川がアルカンタラに同点2ランを浴び、一瞬で勝利が消えた。唐川は11日の楽天戦でも8回に逆転3ランを浴びていた。

そんな中で、同点で迎えた鬼門の8回。前夜に「ゲレーロが抜けてからなかなか定まらないというか、いる人でやるしかないので」と話していた井口資仁監督(47)は、この日は防御率1点台の西野勇士投手(31)に託した。

しかし近藤、清宮ともボール先行での連続四球。代打杉谷の犠打に勢いよくマウンドから駆け降りて捕球したが、補殺を狙った三塁へまさかの悪送球。1点を失った。直後には松川虎生捕手(18)がスクイズのファウル小フライを落球する失策も重なった。

井口監督も「ああいうところの凡ミスがもったいないかなと。四球、四球、バント処理失敗。虎生のミスもありましたし」と苦言を呈しながら、その後3三振で1失点で切り抜けたバッテリーの粘りを「あの1点の後にしっかり抑えられたというのが、また流れがこっちに来たのかなと思います。あそこで2点3点といっていれば、こういう展開にならなかったと思いますし」と評価した。

10日の楽天戦では無死一、二塁で緊急登板し、併殺などでわずか2球で3アウトを奪うことに成功。前日17日も6回に追加点のピンチを防いだ。走者は出しても、何とか最小限で食いとどめる-。この日で3勝目。右肘のトミー・ジョン手術から今季はリリーバーとして復帰した西野の粘りが、随所で効いている。【金子真仁】

【関連記事】ロッテニュース一覧>>