阪神矢野監督の代打策が、見事に当たった。1点を追った8回、先頭で代打起用された陽川尚将内野手(31)が、DeNAの必勝リリーバー、エスコバーを捉えた。155キロ速球を仕留め、左翼スタンドへ起死回生の今季1号同点弾。苦しいムードが充満していた甲子園の雰囲気を、一振りで変えた。

陽川は「2球で追い込まれてしまったので、なんとか食らいついて、とにかく塁に出ることだけ考えていました。しっかりと自分のスイングができましたし、最高の結果になってよかったです」と値千金の1号弾を振り返った。