巨人高梨雄平投手(30)が、若き中継ぎ陣の主体的な成長を求めた。

28日、川崎市のジャイアンツ球場で今季最終カードの10月1日からのDeNA2連戦に向けて、傾斜での投球練習などで調整した。今季はここまでチーム最多の58試合に登板し、防御率2・14、8月には4連投で全て無失点投球を見せるなど、タフな活躍を続けている。

■高梨兄貴

今季のブルペン陣はここまで新人守護神の大勢が55試合、2年目の平内が53試合、3月に支配下に再登録された鍬原が49試合、11年目で初めて中継ぎとしてフル稼働した今村が55試合といずれもキャリアハイ。年下の投手陣が奮闘した中、兄貴分的な存在として慕われている。

■「来年以降が大事」

そんな投手陣へ、高梨がさらなる成長を期待した。「去年、一昨年と僕がジャイアンツ来た時(20年)に投げてたメンバーがほぼいない状態で、みんな50試合くらい投げてけがの離脱もない。来年以降がすごい大事かなと思ってます。『今年は頑張った、いい1年だった』で終わるのか、めちゃ考えて足りないところを埋めて、来年はもっといい成績を出すために構成を練ってやるのかで全然違う」と満足する場所ではないと強調した。

■「上がる人は上がるし、満足して沈む人は沈む」

後輩を思うがゆえの悩みもある。「僕の悩みはそこに介入するのかしないのか。言うことが果たして正しいのかって思ってて。どんな仕事もそうですけど、別に言わなくてもできるようになる。物足りないとかじゃなくて、そもそもプロってそれで良くない?って。この話は大勢とはするんですけど。上がる人は上がるし、満足して沈む人は沈む。残ってる人が多ければ多いほど、強いチームになる。決して弱い投手陣とは思ってないので」と熱い思いを吐露。高梨が“兄貴的存在”としてブルペンを支える。【小早川宗一郎】

巨人ニュース一覧はこちら―>