<日本ハム2-1巨人>◇2013年5月20日◇札幌ドーム

先発の木佐貫が7回5安打1失点で4勝目を挙げ、史上12人目の12球団勝利を達成した。高校時代のライバルで、98年夏の鹿児島大会決勝で敗れていた巨人杉内と15年ぶりに投げ合い、本拠地初白星。「(12球団勝利の)節目の1勝もうれしいですけど、ここで勝ててうれしかった」と安堵(あんど)の表情を見せた。

10年に巨人からオリックスに移籍し、11年には日本ハムから初勝利。全球団からの白星に王手をかけていたが、前所属オリックス時代は巨人戦に登板する機会がなく「ようやく、という感じですかね」という、待望の古巣戦で勝った。

杉内とはプロ初対戦で高校時代のリベンジ。「頑張れよ」とメールを送ってくれた川内高時代の仲間の思いも背負い熱投した。7回には、一緒にオリックスから移籍してきた大引の左翼への決勝1号ソロで援護を受け「あとで何か袖の下に入れておこうかな」。仲間の後押しを受けた節目の勝利が弾みとなり、この年、木佐貫はチームトップタイの9勝を挙げた。