楽天田中和基外野手(28)が、自分を見つめ直す。6年目の今季は77試合に出場し、打率1割4分3厘、1本塁打、5打点。2年目には新人王を獲得したが、それ以上の成績を残せないでいる。

「2年目がすべてで一番いい。それを基準にするとなにもかもダメ。それぐらいやらないとというのはあります」と闘志を燃やした。

悩む時間が続いている。「打席でも明確にこうやって打席に入っているというのがなかったので。だからこういう数字。打ったときになんで打てたのか分からないこともある」と率直に打ち明ける。今は2年目のときや今年の映像などを見比べ、自己分析を重ねる。「昔は何もあんまり考えてない。来た球を打っていただけ。来た球何も考えずに打ってるということは、そこまで打てる準備ができていたと思う。そういったところを見つけたい」と力を込めた。

シーズン終了後は若手とともに、楽天生命パークで秋季練習に参加している。「自信を持てる要素を作りたい」。巻き返すきっかけをつかむため、がむしゃらにバットを振り込んでいる。【湯本勝大】