「ポスト千賀」になる。ソフトバンク2位の日本製鉄鹿島・大津亮介投手(23)が24日、茨城・鹿嶋市内の同社施設で指名あいさつを受けた。福山アマチーフスカウトから「ぜひとも、あなたの力で埋めてもらえれば」と、海外FA権行使を明言している千賀滉大投手(29)に代わる戦力としての期待を受けた。大津は背筋を伸ばし「少しでも埋められるように。ケガなく頑張りたいです」と決意表明。11月の宮崎秋季キャンプ見学を希望しており、まずはプロとしての自覚を深める。

体脂肪率は1桁台、50メートル走の最速は5秒8と、抜群の身体能力を誇る右腕。身長177センチ、体重70キロのスリムな体から最速152キロを投げる。担当の宮田スカウトは「一番は緩急が使える。タイプで言えば、東浜や板東。細身ながら強いボールが投げられる」と評価。カーブからワンシームまで、さまざまな球速帯の変化球は武器になるという。

すでに藤本博史監督(58)は来春キャンプA組入りを明言。大津は今オフに「見てくださる方々に、太くなったなと思ってもらえれば。75キロを目指したい」と増量作戦を計画する。プロで戦える体作りから、1軍投手陣に仲間入りする。【阿部泰斉】