ソフトバンク又吉克樹投手(31)が26日、トレーニングのためペイペイドームを訪れた。

中日からの移籍1年目を振り返り「激動でしたね。激動という言葉が合っているかは分からないですけど。来てすぐにコロナになって、キャンプも間に合わないままシーズンに入っていって、ケガがあってリハビリがあって。最後に戻れたというのは、いいときも悪いときもあったなと」と話した。

国内フリーエージェント(FA)権を行使して加入した今季は開幕からセットアッパーとして活躍。だが7月に右足甲を骨折し、戦線を離れた。シーズン成績は33試合3勝3敗1セーブ14ホールド。「チームには迷惑をかけましたけど、自分にとってはすごい、あらためてこういう風に野球をやっていかないといけないなと感じた1年でした」と、苦しい経験を前向きにとらえた。

リーグ優勝のかかったシーズン終盤はチームに同行。出場選手登録はされておらず、ベンチの外から戦況を見守った。優勝マジック1としてからリリーフ陣が打たれ、涙した試合があった。又吉は「うらやましいと思いました。そういう場面で任せてもらって。結果はもう、こればかりは相手がいることなので。ただ、ああいう悔しさはぼくは経験したことがないので。ただただ試合を見ることしかできなくて、それがすごく悔しかった。なんでここにいるんだろうみたいな、ふがいなさを感じた」と歯がゆさを口にした。

クライマックスシリーズのファイナルステージでは3カ月ぶりに1軍登録された。登板はかなわなかったが、中日時代を含めて自身初のプレーオフの舞台を体感し「より一層、あそこで投げたいなと。そういう場面で選ばれるようになりたいなと。来年はそういう風にできるように頑張りたいなと思いました」と、思いを強くした。

移籍2年目となる来季に向けては「やっぱり1年間いることじゃないですか」と言い切った。オフは走り込みを中心に体をつくり、巻き返しに備える。

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