広島の石原慶幸新バッテリーコーチ(43)が29日、マツダスタジアムで就任会見を行った。新井新監督の就任会見時と同じ赤いネクタイ姿で登場。「それぞれの選手にいいところがいっぱいあると思う。それぞれの選手のいいところを伸ばしてあげたい。監督が言われていたように、勝ちにこだわって、ファンの皆さんと喜び合えるようにコーチとして戦っていきたい」。現役引退から3年ぶりの現場復帰となる。

来季から監督を務める新井新監督とは野球観を共有し、現役時代から長く同じ時間を過ごした。現役時代は巧みなリードとキャッチングやスローイングなどの卓越した捕手技術には定評があった。球団幹部が「(チームに)帰ってきてくれないといけない人材」と認める球団OBが現場に復帰する。正捕手会沢の再生と、「ポスト会沢」の育成。さらにバッテリーの共同作業による防御率、盗塁阻止率向上を期待されている。

石原氏は01年ドラフト4位で広島に入団し、長く正捕手を務めた。低迷期にあったチームを支え、15年以降は復帰した新井監督や黒田氏とともに、若手をけん引。16年からのリーグ3連覇に大きく貢献した。広島一筋19年の現役生活を20年オフに現役を引退し、2年間はプロ野球評論家を務めた。

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