沖縄・国頭での日本ハム秋季キャンプ第1クール2日目は、異例の「ディフェンスデー」となった。野手の全体練習メニューは守備のみ。新庄監督は「球際の強化。その訓練」。午前中に約2時間、午後からは約1時間半にわたってノックの雨が野手を襲った。

現役時代に外野手として10度のゴールデングラブ(GG)賞を受賞した同監督が「もしレギュラーを張ったら」と将来の受賞を期待するのが、正遊撃手候補のルーキー上川畑大悟だ。

内野手は、前日にもハードなサーキットメニューをこなしていたが「きつい中でも、しっかり動けた」。目標のGG賞へ向け「規定打席に乗るくらい試合に出て、守備で貢献したい」と課題を挙げ、昨季まで4年連続で遊撃のGG賞を獲得している西武源田超えへ「そこを崩していけるようにやっていきたい」と意気込んだ。

全身を酷使するメニューも、みんなで完走した。西武から移籍したばかりの山田は、土まみれになりながらも持ち前の大声でチームメートを励まし「体が全身つりそう。グローブより喉のケアが大事。喉あめ、ください」と笑顔。これには上川畑も「合流してまだ間もないのに、誰よりも声を出してチームを鼓舞してくれた。ありがたい」と、感謝しきりだった。【中島宙恵】