ももいろクローバーZの高城れに(29)との電撃結婚発表で世間を驚かせた宇佐見真吾捕手(29)が、「幸せ痩せ」でまた注目を集めている。12日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で秋季練習に参加した。9月中旬に新庄監督から減量指令を受け、食事制限などですでに6キロ以上の減量に成功。引き締まった体で来季の正捕手争いに備えるつもりだ。

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「もっと痩せたら切れも出ていい選手になるんじゃないか」。新庄監督のひと言が、宇佐見にとって肉体改造開始の号令となった。好物の揚げ物を控え、白米は玄米に変更。練習後の20~30分のジョギングを習慣化し、体重は94キロから88キロ以下にまで減った。「意外と急激に落ちている」と手応えを語る。「目標は86キロ台。体を維持しているボスを手本にしっかりやっていきたい」と語った。

10月のフェニックスリーグ前の練習では、減量による影響も感じた。「体重が落ちて自分が思うようにバットが出てこない感じはあった」と振り返った。そんな違和感を実戦で払拭(ふっしょく)した。5日に行われた侍ジャパンとの強化試合では左中間に二塁打を放った。「試合に出て体が慣れてきた。前と同じように振れてきている感じはある」と手応えは十分だ。

来季は正捕手の座をつかみ、幸せいっぱいの新婚生活に花を添えたい。日本ハムは11日、国内FA権を行使したオリックス伏見の獲得に乗り出すと表明した。入団が実現すると、正捕手争いの激化は必至だ。「日本一のチームのキャッチャーで、バッティングも勝負強い」と伏見の実力を認める一方、「もし来るとなったら負けられない」と早くもライバル視している。「今年はトライアウトという形でボスはやっていたと思う。ここからがまたスタートラインなので、来季しっかり結果を残したい」と勝負のシーズンを見据えた。【石井翔太】

○…清水は持ち前の長打力アップを来季のアピール材料にする。4日に就任が発表された佐藤ファーム野手育成コーディネーター兼打撃コーチから、足の小指の使い方まで細かな技術指導を受けている。「小指を地面の方向に力を入れると、バットのヘッドが自然と立つようになった」と話す。「来年は一からのスタートだと思っている。少しでもレベルアップして冬を越したい」と力を込めた。

○…育成2年目の松本遼が、支配下入りを狙ってブルペンで猛アピールした。褒めて育てる“新庄塾”で、1日の投球では人生最多の132球を投げた。新庄監督から指示され「スーパークイック」で投げてみると、「クイックの方が球が強いよ」と褒められた。通常より、歩幅がやや狭い。「自分のリリースに合っていると感じた」と、飛躍へのヒントをつかんだ。

○…阪神からトレードで加入した江越が、ライブBPで5打数3安打。5打席目では左腕の根本から、中堅越えの二塁打を放った。ミート中心の打撃に変えて、課題だった空振りが減ってきた。「バットのヘッドだけをうまく使うというか、相手投手のボールの勢いを生かして打つことを意識している。力感なく、うまくヘッドを使った打撃が出来ている」と、うなずいた。

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