東都大学野球秋季リーグ戦の個人タイトル表彰式が11日、都内の亜大キャンパスで行われた。

中日6位の亜大・田中幹也内野手(22)は、春に続き、ベストナインの遊撃手部門で受賞した。「欲しい賞だった。数字的にはよくなかったんですが、評価をしていただいてうれしいです」と笑顔を見せた。

春はリーグ優勝に加え、大学選手権で優勝も果たしたが、秋は4位。「1部残留ができたのが1番の思い出。日本一よりも、1部残留が決まった時の方がうれしかった。みんな泣いていた」。東都大学野球が「戦国東都」と言われる厳しさをあらためて振り返った。

4年間の通算盗塁数は48。元広島で駒大OBの野村謙二郎氏が持つ通算最多記録52にあと4盗塁と迫ったが、超えられなかった。コロナ禍で20年春のリーグ戦が中止だったことを考えれば誇っていい数字だが、「プロでは盗塁王、ゴールデングラブ賞です」と悔しさをプロの世界にぶつける。荒木雅博1軍内野守備走塁コーチ(45)がつけていた背番号2を背負うことが決まり、球団の期待は大きい。「荒木さんを目標にしたいと思います」と力を込めた。