阪神原口文仁内野手(30)が14日、第11回若林忠志賞を受賞し、甲子園球場内での授与式に出席。

百北球団社長から表彰状、記念盾と賞金および活動資金を授与された。

同賞は、継続的に社会貢献活動やファンサービスに取り組み、野球人として優れた見識を持つ選手を表彰する制度。球団創成期からエースとして活躍し、社会貢献活動やファンサービスでもパイオニアだった球団OB・故若林忠志氏の功績をたたえて、11年に創設された。

原口は18年末に患った大腸がんから復帰を果たし、19年から自身の経験を広く伝える啓発活動に取り組み、小児がん医療ケア施設への訪問や成績に応じた金額を寄付するなどの社会貢献活動を継続している。原口は「この賞を通して、病気と闘っている子どもたち、ご家族のお力に少しでもなれればうれしい」と話した。

授与式後、交流がある神戸市の小児がんなどの医療ケア施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(堀内正美代表理事)へ、今季の安打数と打点数×1万円=33万円を寄付した。堀内代表理事は「原口さんのファンで、共感して寄付をいただく方もいらっしゃる。小児がんで苦しんでいる子どもたち、家族がいることを知ってもらえる機会にもなりました」と感謝した。

「やっぱりスタメンの機会をつくって、そこで活躍するのが一番そういったものにもつながると思う」と、さらに寄付を増やすためにも、来季は定位置争いに割って入る。「また一からのアピールになると思う。紅白戦もありますし、2月中旬から全力でいいプレーが出せるように準備したい」と意気込んだ。

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