今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留を公表していた広島野間峻祥外野手(29)が15日、契約を更改した。マツダスタジアムで契約交渉を行い、1900万円増の5000万円の単年契約でサインした(金額はすべて推定)。

「しっかり評価、期待をしてもらっている。(来季は)1年間出たなかで3割打てるようにこのオフからしっかりと練習をしたいと思います」

今季は野手主将を務め、選手会長大瀬良らとともにチームをまとめた。下半身にコンディション不良を抱えながらも、85試合に出場。打率3割1分2厘、0本塁打、16打点、7盗塁だった。主に1番打者として粘り強い打撃が光った。1打席内で相手投手に球数を投げさせる指標とされる「P/PA」ではチームメートの西川を上回る4・42をマーク。「昨シーズンぐらいから粘りが出てきて、何とか空振りをしないように心がけてやっている。いかに相手に球数を投げさせた中で、甘い球を捉えていけるか。そういうところは今年に関しては良かったのかなと思います」。

一定の手応えを感じつつ、課題も明確化している。「もう少し早いカウントで自分が狙った球に対しての精度を上げていかないといけない。今年ホームランがゼロでしたけど、狙ったときに、いいバランスの中で遠くに飛ばせるか。300打席立ってゼロ(本塁打)はなかなか寂しい。ツボに来たら打てるくらいのところにはいたい」。来季は対戦相手にいやらしさだけでなく、怖さを与える打者を目指す。

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