楽天辰己涼介外野手(26)が29日、仙台市内の球団事務所で契約更改に臨み、2000万円増の5300万円(金額は推定)でサインした。

4年目の今季は打率2割7分1厘、11本塁打、35打点とキャリアハイの成績を残したほか、守備では2年連続のゴールデン・グラブ賞を受賞。球団から「ホップステップジャンプのホップの年になった」と評価されたという。辰己自身も「来年ステップ、ジャーンプしていくために、もっと頑張らなあかん」と12月からみっちり自主トレに励んだ。その結果「契約してないの忘れてて。あやうく選手でいられんとこやった」と、年末の駆け込み更改となった。

体づくりの話題になると「今、体重が初めて81キロまできまして、脱いだらすごいことになってる。100キロは絶対いきたい」と話したり、守備以外の狙いたいタイトルを聞かれて「シルバー・スラッガー」と米大リーグの打撃賞を答えるなど、真顔で冗談を言う辰己ワールドはこの日も全開。「(来年の更改で)大台に乗っけられるようにやりたい。1億? まあ、1兆までいきたいですね」と、1兆円プレーヤー宣言まで飛び出した。

だが、その直前に話した「来年しっかりと、誰にも文句言わせんような成績をたたき出して」の部分はジョーク抜き。三振を減らすこと、来季「3割30本30盗塁」の中からいずれかは達成したいこと、打率プラス1割は出塁したいこと、3年連続のゴールデン・グラブ賞受賞など、大まじめな目標もきっちり掲げていた。

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