ロッテの八木彬投手(25)が、2年目の飛躍に手応えを得た。14日、静岡県内で行っている益田直也投手がプロデュースするロッテ選手10人の合同自主トレが公開された。初参加の右腕は、益田から助言を受けた成果を喜びに満ちた独特な表現で説明した。「体幹を使って腕に力を入れずに投げることがちょっとずつ出来てきた。リリースだけでピッというような球がいくようになった。今までは全部力入れてバアッっという感じだったんですけれど、スッてやってパチッという感じはある。1年間戦い抜くためには、自分の中では正解だと思ってやっています」。ブルペンでの投球でも球の勢いなどに変化が出始めている。

シーズン途中から体力の消耗を感じた反省から「戦い抜く体力というところで、ランニングも多いと聞いていましたし、去年は腕に頼って投げていてケガしてしまったことがあったので、体幹を重視しているということで志願させていただきました」。200メートル、400、600メートル、800メートル走を1セットとして、休憩をほとんど取らずに4セットを行うランニングメニューが一番きついと言う。「鬼の追い込み。ギリギリのところでやっています」。でもどこかうれしそう。厳しさが身になっている。

昨季は中継ぎで22試合登板した。今季に向けては「去年は負けているところだったので、いきなり8回、9回ではなく、3点差、2点差で勝っている時に投げられたらいい」とステップアップに挑む。「まずは登板数が大事。(去年の)倍以上は投げたい」。今季22試合を倍増させ、勝利の一翼を担う準備を進めている。【鎌田直秀】

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