西武西川愛也外野手(23)が、世界との戦いに旅立った師から今季の数値目標を設定されていた。

1月の福岡、沖縄での自主トレ、さらには2月のキャンプと練習をともにしてきた山川穂高内野手(31)が、WBC日本代表の日程に入るため、南郷キャンプを離れた。16日の第3クールから一時的に“独り立ち”している。

59打席連続無安打-。長いトンネルにいる愛弟子西川に、山川が明確な数値目標を定めていた。

「打率2割7分2厘、400打席」

西川が口にした2割7分に、山川が2厘を付け足し、この目標になった。400打席は規定打席到達の意味合いにもなる。「2割7分2厘以上打ったら、時計買ってやるって言ってもらいました」。同じく山川に入門し30発を設定されたロッテ山口航輝外野手(22)同様に、腕時計ゲットもかけたシーズンになる。

花咲徳栄(埼玉)を甲子園優勝に導いた好打者も、手元へのボールの引きつけと体の回転がうまくフィットせず、プロでは力ない外野フライが多かった。

このオフ、山川の助言で、前で捉える打撃フォームにトライしている。「ポイントだけ前にして体がそこで回ってしまうと、どうしても(バットが)外回りになってしまって、あまり変わらないので。重心移動しつつポイントを前にするっていうのが大事なので」と1安打を打つためではなく、安打を重ねるための研さんを積んでいる。

「早く投手を見て、というか、そこからしっかり合わせていきたいですね。1発目からいけるように」

3月に旅から帰還する師に、進化した西川愛也を見せつけたい。【金子真仁】

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