2月27日に死去した元大阪府警本部長・四方修(しかた・おさむ)氏の告別式が5日、大阪市北区の浄信寺でしめやかに営まれた。享年92歳。1984年(昭59)に大阪府警本部長に就き、江崎グリコ社長誘拐事件に端を発したグリコ・森永脅迫事件で、捜査の指揮を執った。

翌85年には、阪神が21年ぶりのリーグ優勝、初の日本一を達成。関西ではメインストリートの御堂筋をファンが練り歩き、大阪・ミナミの道頓堀川にファンが飛び込むなど、空前の虎フィーバーが社会現象にまでなった。

告別式には、当時の阪神日本一監督・吉田義男氏(89=日刊スポーツ客員評論家)も参列した。「関西の球団として、優勝したときに表敬訪問もしたし、警備が大変だったことと思います。ファンの安全を確保していただき感謝しています」と神妙に振り返った。