オリックス黒木優太投手(28)が、開幕ローテーションに力強く前進した。韓国代表とのWBC強化試合に先発し、フルメンバーを相手に5回を6安打無失点。今春の実戦登板は4試合で通算13イニング無失点を継続中で、中嶋監督も「非常にいい調整ができてる。本当の攻め方というか、内容がわからないままの対戦でも自分の投球…真っすぐ、カーブ、フォーク、非常にいい投球だったと思います」と高く評価した。

プロ7年目での先発転向にかける懸命な思いが、投球にこもっていた。「先発としてのキャリアがない。他の人たち(先発投手)と立場が違うと自分でわかっている。いろいろと見せながら結果も残さないと。そうしてやっていかないと開幕(ローテーション)に入れないと思っている」。4回1死一塁、5回1死一、三塁は気持ちのこもった速球で併殺打を打たせ、無失点で切り抜けた。今後もローテーションの中で先発に臨んで行く。侍ジャパン参戦中の山本、宮城に山岡、田嶋、山崎福ら実績組に続く新たな先発候補が、しっかりと結果を残している。【堀まどか】

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