西武西川愛也外野手(23)が「走魂」を示した。

サヨナラを狙う9回2死から鈴木が四球で出塁し、西川が代走に送られた。

松井稼頭央監督(47)が振り返る。

「(二盗を)行けたら行ってていいよと。アウトになってもいいと思うし。ああいうところで勇気を出すのは非常に難しいと思う」

カウント2-1までは動かなかったが、甲子園優勝した花咲徳栄(埼玉)時代のチームメート、中日清水が投じた4球目に走った。

カーブだった。

「カーブが来そうなカウントで行けたらと」

研究し、場を察知し、しっかりと答えを出した。「不安はなかったです。覚悟はついていたので」。セーフ。「これを自信に変えて、どんどん走りたいと思います」と胸を張った。

外野手争いは激しい。松井監督が掲げるスローガン「走魂」を体現できる外野手も多い。「勇気を出して行ってくれてセーフになってくれたので、本人にとってもチームにとっても大きかったです」と指揮官。後続が倒れて引き分けに終わるも、二塁からベンチへ戻ってくる西川は周囲からたたえられていた。【金子真仁】

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